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服部倫卓

服部倫卓

認証済み

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

見解ロシアがウクライナへの全面軍事侵攻を開始してから、早3度目のG7サミットである。 この間、G7は基本的に足並みを揃え、最大限の対露制裁の努力を積み重ねてきたと思う。逆に言うと、目玉となるような残されたオプションは、もうそれほど多くない。 そうした中で、ロシア凍結資産運用益の活用は、残された重要な切り札の一つだった。 むろん、それによりロシアが侵攻を思いとどまるとか、資金活用で直ちにウクライナの早期復興に道筋がつくものではないが、間違いなく必要な一歩ではあった。

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    上智大学総合グローバル学部教授

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    ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

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コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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