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海原純子

海原純子認証済み

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博士(医学)・心療内科医・産業医・昭和女子大学客員教授

報告

解説パニック発作とパニック障害とは一見同じように感じる方も多いですが、違うことを知ってほしいです。パニック発作は、いろいろな条件で誰でも起こることがあります。冷や汗が出て息が苦しく恐怖を感じたりします。他に重大な病気がない場合は、10分程度で収まるので呼吸の調整などをしてやり過ごせば大丈夫ですが、一度こうした発作を起こしたためにまた起こしたらどうしようという不安でパニック発作を起こした環境を避けるようになり外出が怖いなど日常生活が妨げられるとパニック障害になります。 大事なのは、発作を起こした後の対応です。これは一時的で回復する、ということを知り、「予期不安」を乗り越えていくことがパニック障害を食い止める対策になります。エクスポージャー法といってパニックを起こした環境を避けずに不安を乗り超える方法があり医師や臨床心理士、公認心理師などに相談しサポートを受ける選択肢もあります。

コメンテータープロフィール

海原純子

博士(医学)・心療内科医・産業医・昭和女子大学客員教授

東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。日本医科大学医学教育センター特任教授(~2022年3月)。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを再開。

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