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海原純子

海原純子認証済み

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博士(医学)・心療内科医・産業医・昭和女子大学客員教授

報告

補足医療の世界でも他の業種と同じように組織内のピラミッド構造があります。年齢や役職による上下関係と共に、医師の中には自分が一番偉くて、看護師や検査技師、事務職を下に見る傾向がある人がいるのは事実です。 ただいい医療をするためにはどの役割が欠けても成立しません。ですから病院のトップに立つ院長は普段からスタッフとのコミュニケーションを十分にとることが必要です。 江角医師は、患者さんを断らない医療をスローガンにしていましたが、これは負担を背負う現場の医師やスタッフの協力が不可欠です。江角医師自身もカリスマ医師であり、診療をしながらの経営者として業務をこなさなければならずコミュニケーションをとる時間が少なかった可能性もあると思います。 自分が過剰適応状になっている中で、スタッフへ要求が大きくなり、思い通りにいかないと感情をコントロールできなくなり相手への暴言になったのではないかと思われます。

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コメンテータープロフィール

海原純子

博士(医学)・心療内科医・産業医・昭和女子大学客員教授

東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。日本医科大学医学教育センター特任教授(~2022年3月)。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを再開。

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