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タワーマン

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元航空管制官

報告

解説離陸中断の緊急・影響度合いは大小あります。 離陸中断は、離陸許可→離陸滑走開始→管制官による停止指示(離陸中断)またはパイロット自らの停止→その後の運航に関する意向確認、といった流れになりますが、離陸滑走開始からどの程度の滑走状態で停止したかによって、その緊急・影響度合いが推察できます。 多くのケースは離陸滑走開始して少し動いた段階で離陸中断する程度になりますので、再離陸することはそんなに困難ではありません。10-20分程度どこかで停止すれば再離陸可能な状態に復帰します。 ところが今回、記事によれば「急ブレーキをかけた影響で機体の整備が必要になり欠航」とのことですので、離陸機はかなりスピードに乗っていた状態で急制動を行ったことが想定されます。 重大インシデントではないと判断していることから2機の距離はある程度離れていたことも推測できますが、欠航にいたるほどの離陸中断だったことも事実です。

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コメンテータープロフィール

元航空管制官で退職後は航空系ブロガー兼ゲーム実況YouTuberとなる。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験を基に、空の世界をわかりやすく発信し続ける。

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