Yahoo!ニュース

田中淳夫

田中淳夫

認証済み

森林ジャーナリスト

報告

提言現在と1981年時の狩猟人口を比べると、たしかに激減している。しかし、40年以上前、たとえば1950年代と比べたら、今の方が多いのである。当時はシカもイノシシ、そしてクマも生息数が少なかったから狩猟者も少なかった。また多かった80年代と比べると、現在の方が捕獲数は多い。つまり、少ない人数で頑張っていることを示している。だが高齢化が進めば、捕獲数も減っていくだろう。狩猟者の人数だけでなく、効率よく捕獲できる方策(たとえば高性能の銃、罠の開発、出没ポイントの予測、野生動物の行動解明など)を考える必要があるだろう。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった2

コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

田中淳夫の最近のコメント