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高山義浩

高山義浩

認証済み

沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

報告

見解新型コロナウイルスの流行を受け、新興感染症の早期発見は国際的な課題となっています。世界的に検査体制が強化されており、今後も疑い例の捕捉は増加するでしょう。 ただし、周囲に感染者が確認されていない孤発例の段階で、国際ニュースにすることは好ましくありません。不必要な警戒感を煽り続けることで、真の危機に対する反応が鈍る恐れがあります。また、このように注目されることで、観光客などの渡航者が忌避したり、当事者が差別を恐れて検査を躊躇することも考えられます。 各医療機関、検査機関、保健行政は淡々とチェックを重ねることが重要です。その一方で、メディアは煽るべきではありません。

コメンテータープロフィール

高山義浩

沖縄県立中部病院感染症内科・地域ケア科

地域医療から国際保健、臨床から行政まで、まとまりなく活動。行政では、厚生労働省においてパンデミック対策や地域医療構想の策定支援に従事してきたほか、現在は規制改革推進会議(内閣府)の専門委員として制度改革に取り組んでいる。臨床では、沖縄県立中部病院において感染症診療に従事。また、同院に地域ケア科を立ち上げ、主として急性期や終末期の在宅医療に取り組んでいる。著書に『アジアスケッチ 目撃される文明・宗教・民族』(白馬社、2001年)、『地域医療と暮らしのゆくえ 超高齢社会をともに生きる』(医学書院、2016年)、『高齢者の暮らしを守る 在宅・感染症診療』(日本医事新報社、2020年)など。

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