国連安保理のガザ即時停戦決議案 理事国15カ国のうち14カ国賛成も アメリカが拒否権行使
テレビ朝日系(ANN)
解説アメリカの投票行動に、何ら驚くことはありません。中東の紛争についての同国の方針は、「イスラエルが気が済むまで時間を稼ぐ」であり、まだ「イスラエルの気が済んだ」信号はどこにもありません。「人質が全員解放」されても「気が済む」保証は皆無です。となると、レバノンでの「停戦」云々についてのニュースにどう反応すべきかもおのずと明らかです。レバノン側の当事者は、自分たちが交渉や停戦の機会をぶち壊しにした、との(事実に反する)ストーリーを押し付けられるのを避けようと防衛線を張っているのです。
新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。
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