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高野龍昭

高野龍昭

認証済み

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

提言この時期、急に暑くなると、とりわけ高齢者は脱水症状のリスクが高まります。身体が暑さにまだ慣れていないことにあわせ、高齢者は体の中に貯めておける水分量が少なく、一般成人よりも少ない水分喪失で脱水を招きがきとなります。また、喉の渇きを感じる口渇中枢の機能が減退することから、水分の補給が必要な状態になっていても、喉の渇きを感じにくくなっています。 脱水症状は一時的なものの場合もありますが、それをきっかけに重篤な疾患が生じ、その後に介護が必要な状態に陥るケースも珍しくありません。 高齢者介護・医療の分野では、高齢者の水分摂取は1日1500ml程度が必要だとされています。高齢者や周囲の方は、このことを意識してこまめに水分を摂っていただきたいと思います。 (この水分量は、あくまで一般的・標準的な必要量であり、体重や疾患によって差はありますし、一部の疾患では水分量を控える必要がある場合もあります。)

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コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

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