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高野龍昭

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東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

補足平均寿命は「その年に生まれた0才の人の平均余命」を統計的に推計したものであり、現時点での高齢者等の寿命を表すものではありません。その推計方法には、大規模災害や感染症なども影響し、近年では東日本大震災やコロナ禍の影響で、前年よりも短くなったこともあります。 一方、近年重要視されている健康寿命は、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を言い、2019年(現時点の最新数値)は男性72.68歳、女性75.38歳です。介護•医療•公衆衛生施策の拡充や市民の健康意識の高まりによって、この健康寿命は少しずつ伸びている実情にあります。 平均寿命が伸びることに否定的な意見も少なくありませんが、ここ15年ほどのデータを追ってみると、平均寿命と健康寿命の差は男女ともに少しずつ縮まっています。その意味だけで言えば、QOLの高い老後の生活ができる人が増えていると言えるのかも知れません。

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コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

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