解説この記事で報じられているような事件は、2000年代に入って以降、増加しているように感じています。「格差」が拡大した時期と符合していると言って良いでしょう。 過去の事件では、老親と2人暮らしの子(40歳代•障害あり)が職を失い、その子が死亡した老親を自宅に放置したケースがあります。 生活困窮に陥ったこの親子は、老親の老齢年金のみで暮らしを営む他なかったのですが、その老親が亡くなると老齢年金の支給が途絶え、収入が途絶えるために、死亡の手続きをとることも、弔うこともできなかったのです。 こうした事件が起きると、放置した子だけを問題視したり、自治体の対応を責めるだけの議論に終始したりすることも多いのですが、そこに問題の本質は存在していません。 「格差」と「社会的孤立」に鈍感な我々一人ひとりが、こうした問題を「我が事」として捉えないところに、その本質があると言えます。
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コメンテータープロフィール
1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。
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