パキスタンの国際空港付近で爆発 「中国人狙った」過激派組織が犯行声明 3人死亡
TBS NEWS DIG Powered by JNN
補足パキスタンは、多民族国家である。パシュトン人やパンジャブ人のPA、カシミール人のK、シンド人のS、バローチスタンのTANをあわせるとPAKISTANになる。パークには清いという、そしてスタンには国という意味がある。つまり多民族が構成するイスラム教徒の清い国なわけだ。 ただバローチスタンでは、長年にわたり独立運動がくすぶってきた。バローチ人の居住空間であるバローチスタンは貧しく開発が遅れているからだ。近年、その南東部の港湾都市グワーダルが中国資本によって開発されている。これは、中国から陸伝いでインド洋にまで交通路をつなげようという新シルクロードつまり一帯一路構想の目玉プロジェクト的な存在でもある。 しかし膨大な資本投下にもかかわらず、地元の人々に恩恵が及んでいないとして、反感を生んでいる。中国人を標的にしたバローチ人によるテロの背景である。中国とイスラムの難しい問題の一つだろうか。
コメンテータープロフィール
国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。
関連リンク（外部サイト）
