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高橋和夫

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

見解イスラエルとヒズボラの交戦に関しては、イランは今のところヒズボラは負けていないという議論で介入の必要性を排除しているようだ。だが、やがて難しい決断の時が来そうだ。というのは、イスラエル陸軍のレバノン南部への侵攻がまじかに迫っているとの報道がしきりだからだ。  その場合、ヒズボラを育ててきたイランはディレンマに立たされる。何もしなければ、ヒズボラを見捨てたとの批判にされされるだろう。しかし、イスラエルと戦端を開いて本格的な戦争に突入したいとは、イランの指導層は思っていない。どうすべきか。  ひとつの中間的な選択は、レバノン南部に侵攻してきたイスラエル軍を標的とするイランからのミサイルやドローンによる攻撃だろう。これならばイスラエル自体への攻撃にはならない。またヒズボラ支援というアリバイにもなる。介入しつつ、しかしイスラエルとの本格的な戦争は避けられるかも知れない。一つの選択だろう。

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  • 髙岡豊

    中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

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コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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