レバノン地上侵攻に言及 イスラエル軍参謀総長
【エルサレム共同】イスラエル軍のハレビ参謀総長は25日、イスラエル北部の軍事演習を視察し「われわれは準備を進めている」と述べ、レバノン地上侵攻の可能性に言及した。軍は25日、北部作戦のため、予備役の2旅団を招集すると発表した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘激化が懸念される。 【写真】歴史が生んだ「世紀の難問」…イスラエル、パレスチナの争いはなぜ始まった
ヒズボラは25日、イスラエル中部の商都テルアビブに向け弾道ミサイルを発射したとする声明を出した。イスラエル軍は迎撃したと発表。けが人の報告はない。イスラエル政府によると、テルアビブを狙ったヒズボラのミサイル攻撃は初めて。 軍はレバノン空爆を継続しており、レバノン保健省によると、25日は新たに51人が死亡、220人以上が負傷した。 軍は24日、レバノンの首都ベイルート南部を空爆、ヒズボラのミサイル・ロケット部隊トップ、クバイシ司令官を殺害したと発表した。 イスラエルはヒズボラに対し、レバノン南部を流れるリタニ川以北への撤退を要求。ヒズボラの影響力が強いレバノン南部や東部ベカー高原を大規模空爆すると同時に、幹部を狙った攻撃も実施している。