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高口康太

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ジャーナリスト、翻訳家

報告

見解相次ぐ襲撃事件に中国国民の不安が高まっています。中国共産党は海外向けには「世界でもっとも安全な国だ」と反論しつつ、国内では通り魔事件を抑止するべく、社会に不満を持っている人のリストアップを始めたと伝えられています。しかし、卒業試験に落第した人、離婚した人、投資に失敗した人、仕事を失った人……など、すべてをリストアップすれば1億人以上が対象になるのではないでしょうか。そのすべてを監視することが可能なのか、可能だとしてもそうした超監視社会は別の不満、新たな暴力につながるのではないかが危惧されます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 阿古智子

    東京大学 総合文化研究科 教授

    解説確認を待たなければならないが、インターネットで流れている情報によると、加害者は工場から賃金の未払いが…続きを読む

コメンテータープロフィール

ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。

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