見解会えば友好をアピールする言葉が出てくるのは当然でしょう。会って厳しい言葉を言うのは習近平総書記ではなく、その下のレベルの担当者の仕事です。 日中関係が完全に友好モードになることはしばらくはないと思いますが、その中でも交渉の窓口を保ちつつ、かつ外交的成果をどれだけ挙げられるかが課題となるでしょう。その際に問題となるのが、日本人の訪中ビザ免除や福島原発事故処理水放出に伴う海産物輸出規制など、中国側が一方的に下した処分をもとに戻すだけで、なにかお土産を持ってきたように見せること。これを冷静に評価できるかどうかも重要です。
コメンテータープロフィール
ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。
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