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高口康太

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ジャーナリスト、翻訳家

報告

解説中国では2018年~2020年に豚熱が流行し、生産量が落ち込みました。衛生管理ができるビル型養豚場はこの頃に流行ったもので、参入企業が相次ぎました。疫病の抑止に加えて土地利用効率の向上や生産性のアップなどがメリットとされましたが、豚熱の流行がおさまり、豚肉価格が下落するとビル型養豚場のコスト高が目立ち始め、苦戦が伝えられるように。一般の農民が庭で放し飼いするような、小規模農家の方が安く育てられる状況は変わっていないようです。中国政府は長年、大規模養豚場への集約を目指してきましたが、失敗してきました。このビル型養豚場が継続可能なビジネスモデルなのかは、今後のコスト管理にかかっています。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 浦上早苗

    経済ジャーナリスト/法政大学MBA実務家講師

    補足記事の事業が始まった頃は養豚×テックの大ブームで、aiで豚の顔を認識できる技術とかいろんなものが出て…続きを読む

コメンテータープロフィール

ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。

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