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多田文明

多田文明認証済み

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

解説約900万件の個人情報が流出したという事件ですが、県警はそれらを売却して2000万円以上の利益を得ていたとみているのことです。 不正に名簿流出を行う者の多くは、金銭目的の傾向がありますが、今回も同様だったことがわかります。 2008年から長きにわたり情報が流出していたことは由々しきことです。 名簿業者を通じて「貴金属販売業者に転売された」との報道ですが、個人情報は一度洩れると様々な業者を通じて、さらに流れていく最悪の結果を辿ります。記事では「一部は」とありますので、闇の名簿業者に流れたことも考えられます。 詐欺グループを摘発すると大量の名簿が押収されますので、特殊詐欺等の被害にもつながる恐れもあります。 企業側はこの事態を深刻に受け止めて、この漏洩事件により過去にどんな被害が起きたのかを調べ、昨年まで情報流出が続いていますから、今後の詐欺被害が起こらないようにする対応も必要です。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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