Yahoo!ニュース

多田文明

多田文明

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

「山上徹也被告が事件後、母親との接触を一貫して絶っている」「4月に母親が訪れた際には応じなかった」とのことです。確かに山上徹也被告の恨みもあるのかもしれませんが、彼の心を二次被害から守るためにも当然のことであり、大事な対応です。 母親は「山上被告と向き合い、親子の関係を取り戻したいと語っている」と言っているようですが、もし母親が山上被告と本当に自分の意思で話し合いたいのなら、まず元信者やカルト問題に詳しい人たちとしっかりと向き合い話をして、自分が過去にしてきたことへの整理をすべきです。そのうえで、教団との関係を絶ち、信者を辞めてからでなければ、それは難しいと考えます。 なぜなら信仰を持つ母親の後ろには教団組織があり、その指示のもとに動いていると考えられるからです。もし面会となれば、山上徹也被告という個人対、教団組織での話となり、彼自身にかなりの危険が伴うことになりかねないからです。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった12999

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

多田文明の最近のコメント