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多田文明

多田文明

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

新型コロナの影響で業績が悪くなった福祉や医療関係の施設に向けた融資制度を利用して、仲介料をだまし取った疑いで起訴された事件です。 そもそもの事件の発覚は、グループ内の金庫から1億以上が盗まれたという、仲間からの警察への相談がきっかけといわれています。この仲間割れがなければ、いまだ表面化しなかった恐れもあり、それだけ手口が巧妙で、詐欺の話を持ちかけられた施設側が気付かなかったともいえます。 すでに吉羽被告が議員の名刺を渡していたとの報道もありますが、そこには、やはり吉羽被告が、市議としての権威や立場を利用していたことは充分に考えられます。 吉羽容疑者は、詐欺を企てたことはないとして、争う姿勢をみせているとのことですが、共犯とされる男は起訴内容を認めており、今後の裁判の行方が注目されます。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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