日本生命でも営業職員らが顧客からお金を騙し取っていた実態が明らかになりました。 20年に 第一生命保険会社の89歳の元営業社員の女性が19億円を詐取した事件が大きく報道されましたが、今後も、次々に生保会社の不正行為の実態が公になっていくものと思われます。 くれぐれも顔見知りの営業職員だから「安心」ではありません。騙そうとする者は、悪そうな姿ではなく善人の顔をして近づいてくるものです。 本人が預かり知らぬところで金銭詐取されていないかや、不正な契約をさせられていないかなど、ご自身の目で契約書の見直しをお願いします。 今回の事案もそうですが、会社以外の口座に入金したや、現金を直接に本人に渡したなどの覚えのある方は、即座の確認が必要です。 組織の隠蔽体質こそが、不正行為を助長することにつながります。各生保会社でも不正を許さないために、積極的な調査と、すばやい公表が必要とされています。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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