最近の偽サイトは、詐欺の発覚を遅らせる手立てを使う等、様々で巧妙化しています。 昨年もクリスマスシーズンに出てきた偽サイトで電動自転車を注文した方を取材しましたが、その際、クレジット番号を盗み出すだけではなく、実際に注文した金額をカード決済しています。しかもクレジット会社に連絡すると実際にカード決済されていることから「商品が届かなかったら再度、連絡するよう」に言われています。 また、代金引換のみの決済にして、全く違う粗悪品を家に届ける偽サイトもあります。 1000円ほどを注文したはずが、その130倍の約13万円のカード決済をされていた事例もあります。 偽のサイトは季節に合わせた形で登場します。今回のように、転居シーズンに合わせての消費者庁からの注意喚起は、詐欺業者の手口を先んじた、良いタイミングだといえます。 決済時の出口の危険を知り、注文時の入口での確認を怠らないで下さい。
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コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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