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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

記事にあるように、偽物の領収書を出して交通費を請求していたとすれば、用意周到な手口と言わざるを得ません。 詐欺では嘘の肩書や経歴をひけらかして相手を信用させ、騙すことが多くあります。 今回の容疑者は50歳でありながら、会社としては「採用に前向きであった」とありますので、余程のキャリアを話して、面接を受けていたのではないかと思われます。 となれば、被害を受けているのは、この会社だけではない可能性もあります。 今、自らがネットを通じて応募したり、キャリアを持った人が転職サイトに登録してスカウトをうけることもあります。遠方の人であっても、会社がほしい人材を得やすい部分があり、こうした事情につけこんだことも充分に考えられます。 会社としては対外的な思惑から泣き寝入りもあるかと思いますが、詐欺の芽をつむためにもぜひとも同様な事案に思いあたる会社は、被害届を出すなどして頂ければと思います。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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