Yahoo!ニュース

多田文明

多田文明認証済み

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

信じていることを否定されると、人は怒り出すもの。 さすが元警察官。その辺りの対応力があるのでしょう。5件の被害を防ぎ、積極的に声掛けをしているとのことです。 もし私たちが詐欺の疑いを持って声をかけた時、「騙されていない!」と強い口調で言われれば、諦めの気持ちが出てきてしまうのではないでしょうか。 それは、その人が騙されているとの確信がない為に、心が一歩、引いてしまうからです。 そこで大事になるのは、まず相手の事情を聞き、自分の中にストックしてある詐欺の手口と照らし合わせていくことです。詐欺を防ぐには、この二つのどちらが欠けてもダメだと考えます。そして、一つ一つ丁寧に被害者に話をしていく。 その人が詐欺に遭っているという確信を持つには、やはり今、起きている詐欺の手口を知ることが必要になります。 この事例は、被害者にどう向き合うべきなのか、大切なことを教えてくれているように思います。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった2419

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

多田文明の最近のコメント