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鈴木一人

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東京大学教授/地経学研究所長

報告

解説ある意味、アメリカの支援がなくなった場合に備えた心の準備をしておくべき、というメッセージでもあり、アメリカや欧州各国に対して、何としてでもウクライナを支えるべき、というメッセージでもある。実際、ウクライナの「敗戦」がどのような形で迎えられるかによっても状況は変わるが、最悪、ロシアがかりそめの停戦合意を結び、東部2州、南部2州の地固めをしたうえで、ウクライナに再度侵攻をかけ、ウクライナが完全に占領されることになれば、1千万人の避難民が出てくる可能性はあるだろう。陸続きに欧州に逃げてくるケースが多いと思われるが、これまでも大規模な避難民の発生はあったが、いよいよ欧州でも受け入れるのには限界が来るのかもしれない。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    解説このところ欧州(ドイツ、北欧、バルトなど)の政治家から、「もしウクライナが負けてしまえば」というシナ…続きを読む

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解いわゆるウクライナ敗戦論には、一つの盲点があると考えている。 確かに、戦場ではウクライナ側の劣勢に転…続きを読む

コメンテータープロフィール

鈴木一人

東京大学教授/地経学研究所長

専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題(特にイラン)など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。

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