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鈴木一人

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東京大学教授/地経学研究所長

報告

解説外交努力というほど外交努力がなされているわけではなく、イスラエルはイランと交渉するつもりは全くないので、報復するとすれば限定的ではあるが、それ以外に選択肢がないという状態になるだろう。ヒズボラの司令官も殺害しているので、ヒズボラからの報復も同時に激しいものになるとすれば、中東地域における紛争の拡大となるが、当面、それはイランも求めてはいないだろう。ただ、イスラエルはすでにRogueになったと言われるほど、誰の言うことも聞かなくなっているので、ガザ地区に加え、イランとヒズボラとの戦いを引き受けるつもりなのかもしれない。そうなるとイスラエルはさらに疲弊し、その先どうなるかわからない状況になっていく。

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    国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

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コメンテータープロフィール

鈴木一人

東京大学教授/地経学研究所長

専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題(特にイラン)など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。

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