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千田有紀

千田有紀

認証済み

武蔵大学社会学部教授(社会学)

報告

見解いまやコスメを買う際に、インターネットを参考にしないひとはいないだろう。その際に、数字ではなくインパクトのある名前は覚えやすく、実際に購入しやすい。また友人とも話題にしやすい。 さらにコロナ禍で化粧品の需要は落ちたがゆえに、すでにあるリップの劣化が進み、新しいリップの購買の必要性はあった。私も大量にデパコス口紅を廃棄したが、それ以降今後口に入るから寿命の短いリップはお手頃価格なものでよいと考えている。マスクによりグラスを使う流れもかわり、落ちない口紅を開発したのも機を読んでいる。 こうした女性たちのニーズに寄り添ったマーケティングでリップモンスターがヒット商品となったのは、納得である。

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コメンテータープロフィール

千田有紀

武蔵大学社会学部教授(社会学)

1968年生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。東京外国語大学外国語学部准教授、コロンビア大学の客員研究員などを経て、 武蔵大学社会学部教授。専門は現代社会学。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、格差、サブカルチャーなど対象は多岐にわたる。著作は『日本型近代家族―どこから来てどこへ行くのか』、『女性学/男性学』、共著に『ジェンダー論をつかむ』など多数。

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