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佐々木成三

佐々木成三認証済み

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元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

報告

解説特殊詐欺グループにおいて、打ち子やかけ子など分業制が徹底されています。 グループは多数で同じ室内で犯行することにより 「自分一人がやっているわけではない」という感覚を持ちやすく、徐々に罪悪感が薄れていきます。 また他のメンバーも同じ詐欺行為をしているため「自分もやらなければならない」という同調圧力が生まれ、さらには被害者と対面などの直接の接触がないことからさらに罪悪感を感じにくくなり、罪を重ねている感覚が鈍くなっていくのです。 このような要因が重なり、特殊詐欺グループのメンバーは罪悪感を感じることなく、詐欺行為を逮捕されるまで続いてしまうと感じています。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 多田文明

    詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

    解説SNS上における詐欺被害が多く発生していますが、これは詐欺に加担する人が多くいるから起きていることで…続きを読む

コメンテータープロフィール

佐々木成三

元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

22年の警察人生のうち、埼玉県警察本部刑事部捜査第一課で10年間従事し、数々の重要事件捜査本部において被疑者の逮捕、取り調べ、捜査関係者からの情報収集、被害者対策、遺族担当に関わり、多くの経験があります。また、捜査一課においては、デジタルフォレンジック(デジタル証拠)を収集・ 解析するデジタル捜査班⻑として、パソコン、防犯カメラ、スマートフォンの解析を経験しており、サイバー犯罪捜査においても知識を有しています。

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