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佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説プーチン政権幹部からパリ五輪批判が起きているが、それでも、ロシア・スポーツメディアでは、出場している15人の「中立選手」や、なじみのあるカザフスタンなどの旧ソ連諸国の代表選手、さらには世界的スターの結果は報じられている。 ネットでの様子を見ると、それなりに盛り上がっている。欧米を非難する政権内部の忖度の雰囲気と庶民の感覚は違うのだ。 開会式における政権幹部の「おぞましい」発言は、「青いおじさん」演出を指していることは間違いない。 露では、 同性愛にそもそも批判的なプーチン大統領が主導し、LGBTQ宣伝禁止法が施行され、ウクライナ侵略下で性的少数者への寛容度が失われている。 国家ぐるみでドーピング違反をしてスポーツの透明性、公平性を毀損し、さらにはウへの攻撃で多くのアスリートを死に追いやっている。 露国内のスポーツ界を蹂躙しているのが、自らが続ける「プーチンの戦争」であることを強調したい。

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コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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