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佐々木正明

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大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

報告

解説パリ五輪開会式でエッフェル塔からセリーヌ・ディオンさんが歌った「愛の賛歌」のメッセージは、戦争の時代に今、我々がかみしめなくてはならない平和の重みなのだろう。 昨年、戦火のキーウを訪れた私のスマホには現地の技術者が開発した空襲警報アプリが入っている。まさにライフラインだ。 セーヌ川でウクライナ選手団が国旗をふっている間にも、私の警報アプリが鳴りやむことはなかった。 「ミサイルが来る恐れ。避難所へ逃げろ!」と。 祖国を鼓舞するため、パリに滞在するウクライナの選手たちは私と同じように故郷と家族を案じる空襲警報を気にしなければならない。こんな苦境はない。 対して、中立選手としてロシアからは15人の選手が五輪に出場する。ロシアではこの15人に「祖国を裏切るのか?」とバッシングが起きている。 それでも平和の祭典への参加を決めた彼らの決断にエールを送りたい。 パリで今こそ誓いたい。戦争のない世の中を!

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コメンテータープロフィール

佐々木正明

大和大学社会学部教授/ジャーナリスト

岩手県一関市生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科(現・大阪大学)卒業後、産経新聞社入社。モスクワ支局長、リオデジャネイロ支局長を経て、運動部次長、社会部次長などを歴任。2021年より現職。専門分野はロシア・旧ソ連諸国情勢、国際情勢に加え、オリンピック・パラリンピック、捕鯨問題などにも詳しい。フィギュアスケート関連ではNumberなどにも寄稿。単著に「シー・シェパードの正体」(扶桑社新書)「環境テロリストの正体」(新潮新書)。近著は「動物の権利」運動の正体(PHP新書)

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