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斎藤秀俊

斎藤秀俊

認証済み

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

報告

解説どのような構造の池で、女児がどのような経緯で落ちたのか全くわかりませんが。  一つだけ言えるのは、大切な愛するひ孫を助けるために無我夢中で水に飛び込んだだろう、お年寄りの愛情と、ひ孫が助かったけれど自分の命を失う無念。涙が流れてきます。  ひ孫が成人するまで成長を楽しみに見守ることもできたでしょうに。こういう救助死は本当に辛いです。 追伸 その後現場の情報が入りました。コンクリートブロックの斜面からなる、皿池に分類できるため池のようです。典型的なため池斜面滑落による水難事故かもしれません。 追伸 水草に踏み込んだことをきっかけとした滑落か。水草が存在すると斜面は滑りやすくなります。斜面ブロックにはところどころに突起があります。たまたま滑落した場所に突起があれば手や足をかけて這い上がるきっかけにできますが、ないとそのきっかけを使うことができません。

コメンテータープロフィール

斎藤秀俊

水難学者/工学者 長岡技術科学大学大学院教授

ういてまて。救助技術がどんなに優れていても、要救助者が浮いて呼吸を確保できなければ水難からの生還は難しい。要救助側の命を守る考え方が「ういてまて」です。浮き輪を使おうが救命胴衣を着装してようが単純な背浮きであろうが、浮いて呼吸を確保し救助を待てた人が水難事故から生還できます。水難学者であると同時に工学者(材料工学)です。水難事故・偽装事件の解析実績多数。風呂から海まで水や雪氷にまつわる事故・事件、津波大雨災害、船舶事故、工学的要素があればなおさらのこのような話題を実験・現場第一主義に徹し提供していきます。オーサー大賞2021受賞。講演会・取材承ります。連絡先 jimu@uitemate.jp

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