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内田良

内田良

認証済み

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

報告

見解各中学校が独自に定めてきた「制服」とは別に、熊本市全体で統一された「標準服」を導入するという取り組みです。 私が気になるのは、「制服」と「標準服」それぞれの販売価格です。そもそも各校の制服は、各校でデザインが異なり、かつ販売数も限られることから、高額になりがちでした。市で統一されれば、単価が低く抑えられる可能性があります。ただ現時点では、各校の「制服」と市全体の「標準服」が併存するかたちですので、「標準服」の注文数が少なければ単価はあまり下がらないかもしれません。 なお、記事によると「標準服」は、「スラックス着用したい女子に配慮」とのことです。スラックスを導入した場合、その着用がカミングアウトにつながりかねないため、「寒さ対策」を強調する学校もあります。

コメンテータープロフィール

内田良

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

学校リスク(校則、スポーツ傷害、組み体操事故、体罰、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『学校ハラスメント』(朝日新聞出版)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

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