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補足不同意性交等罪の認知件数は2022年度に1655件、2023年度に2711件と著しい増加が見られます。背景には性犯罪刑法の改正や、近年の性暴力報道の増加により相談・通報を行う人が増えたためと考えられます。 その中で、ワンストップの先駆けであり、全国的に割合の少ない病院拠点型センターのSACHICOが運営難にあるのは大変な問題です。 問題の根底にあるのは、運営費に対する公的支援の少なさです。病院拠点型は特に、医師・看護師の支援行為に補助金が出ないため、病院の負担となります。 8月には、ワンストップを運営する8団体が、自治体と国が負担している補助金について、国の負担割合の引き上げなどを求める要望書を男女共同参画担当大臣に提出しています。 予算がつかない背景に、性暴力被害の軽視や、支援職の専門性への軽視があるのではないかと懸念します。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井上智介

    精神科医/産業医

    見解性被害に遭った時、ワンストップの支援はとてもメリットが大きいです。各々の支援現場で、内容を根掘り葉掘…続きを読む

コメンテータープロフィール

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める

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