今回の五輪、確かに台湾勢の活躍はめざましく、台湾でも「どうして今回は強いのか」についていろいろ分析が出ていています。まず「日本は移動距離が少なくて時差もなく、文化的にも慣れ親しんでいるので、ホームのように戦うことができている」ということが大きいようです。日本人が台湾の選手たちに好意的で、無観客とはいえ、台湾の活躍を期待して応援していることも関係しているかもしれません。コロナ対策が台湾ではうまくいっていたので、選手たちはあまり制約を受けずにしっかり準備できたことも言われています。また、台湾で今回、柔道の楊勇緯選手や女子重量挙げの郭婞淳選手など、先住民族出身の選手たちの活躍が目立っていますが、10年ほど前から身体能力に優れた先住民のスポーツ選手向けの育成プランを政府が始めていた成果もかなり出ているようです。
コメンテータープロフィール
ジャーナリスト、作家、大東文化大学社会学部教授。1968年生まれ。朝日新聞入社後、政治部、シンガポール支局長、台北支局長、AERA編集部などを経て、2016年4月に独立。中国、台湾、香港や東南アジアの問題を中心に、各メディアで活発な執筆、言論活動を行っている。著書に『ふたつの故宮博物院』『台湾とは何か』『タイワニーズ 故郷喪失者の物語』『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』『香港とは何か』『蒋介石を救った帝国軍人 台湾軍事顧問団・白団』。最新刊は『新中国論 台湾・香港と習近平体制』。最新刊は12月13日発売の『台湾の本音 台湾を”基礎”から理解する』(平凡社新書)』。
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