解説準々決勝の4試合を現地で見ましたが、見出しにもあるエナジックスポーツ、沖縄尚学の沖縄勢2校の強さが目立ちました。エナジックスポーツは左の久高投手と津嘉山投手、右の福本投手と力のある3人の投手を揃え、守備も安定しており、失点が計算できるのが強みです。また打線も長打力はそこまであるわけではありませんが、機動力を使った攻撃で得点力も高いように見えました。 一方の沖縄尚学は1年生の末吉投手の投球が光りました。準々決勝のストレートは130キロ台後半でしたが、変化球のレベルも高く、1年生徒は思えない完成度の高さがあります。この冬の間にアベレージのスピードが上がってくれば、さらに攻略困難な投手になる可能性は高いでしょう。 沖縄勢は2010年には興南が春夏連覇を達成して以降、なかなか甲子園で勝ち進むことができていませんが、この2チームが順調に選抜に選ばれれば上位進出の可能性も高いように思います。
コメンテータープロフィール
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。