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中澤幸介

中澤幸介

認証済み

危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

報告

見解能登半島地震は大規模で、地域内のインフラや住宅に甚大な被害をもたらしました。加えて、人口が少なく、超高齢化が進む過疎地であることが復興を進める上での課題になっています。復興は、単に物理的な再建をするだけでなく、経済の再生、そして住民一人一人の生活の再建が伴ってはじめて達成されるものです。これらは、どれか1つだけを先行して進められるものではなく、必然的にそれぞれが結びついています。つまり、インフラを建て直すには、地域の建設業者や物流業者の力が不可欠であり、人々の生活を立て直すにはその地域の産業全体の活性化が求められます。産業を建て直すには、地域の人々が安心して生活できるようにすることが求められます。したがって、インフラの復興に巨額を投じたとしても、完全に地域が復興するわけではありません。お金を投じるな、と言うのではありません。大切なのは、この地域をどうしていきたいか、という想いです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 山田吉彦

    海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

    見解能登半島では、漁業も壊滅的な打撃を受けている。地震による海底隆起により漁港や沿岸施設が崩壊し、出漁す…続きを読む

コメンテータープロフィール

中澤幸介

危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

平成19年に危機管理とBCPの専門誌リスク対策.comを創刊。数多くのBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト平成25年度事業継続マネジメントを通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務アドバイザー、平成26年度~28年度地区防災計画アドバイザー、平成29年熊本地震への対応に係る検証アドバイザー。著書に「被災しても成長できる危機管理攻めの5アプローチ」「LIFE~命を守る教科書」等がある。

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