見解男性俳優が女性に扮する作品として私が思い浮かべるのは、ダスティン・ホフマン主演の映画『トッツィー』(1982年)と、ロビン・ウィリアムズ主演の映画『ミセス・ダウト』(1993年)。どちらもとても良くできたヒューマン・コメディで、おそらく『ミタゾノ』が目指す形のベースの一つになっているのではないかと思います。 失礼ながら、本作がこれほど長く続くシリーズになるとは想像していませんでした。今の時代、忖度や惰性などでモノづくりはそうそう続きません。きっとそれだけ「松岡さんと一緒に仕事をしたい」という熱意を持ったスタッフ・キャストが毎回たくさん集まってくるのでしょう。 もはや時代劇の領域に差しかかっているとも言える本作。今回の新シリーズ放送をきっかけに、市原悦子主演のドラマシリーズ『家政婦は見た!』と松嶋菜々子主演のドラマ『家政婦のミタ』と併せて見ると、本作の面白さがより味わえると思います。
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コメンテータープロフィール
テレビドラマをはじめ俳優などエンタメ関連のインタビューや記事を手がける。主な執筆媒体はマイナビニュース、週刊SPA!、日刊SPA!、AERA dot.など。