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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説内閣支持率が低迷するなか、総裁選に出馬しても勝利は厳しいとみたのでしょう。旧岸田派45名程度がいるので出馬は可能でしょうが、麻生氏の明確な支持がなければ、決選投票に残ることは難しいし、仮に決選投票になっても、次の衆院選を見据えて「反岸田包囲網」が形成されることが予想されました。ある自民党関係者は「現職総理は150%の勝利の可能性がなければ、出馬できない」と語っていましたが、その通りの結果になりました。 岸田総理が不出馬となると、総裁選の号砲が鳴らされ、現職の党役員や閣僚を含めて一斉に出馬の動きを強めていくでしょう。そうなると、今度は岸田総理が誰を推すのかが注目されます。選択肢は二つ。一つは、自派の宏池会から、林官房長官もしくは上川外相を立てること。もう一つは、宏池会からの擁立は控えて、他の候補者に乗ること。最も期待されるのは、日本初の女性首相候補として上川外相の擁立。果たしてどう動くか。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 室橋祐貴

    日本若者協議会代表理事

    見解憲法改正への意欲を見せるなど、出馬への意欲が強いと感じていましたが、思ったより早い決断でしたね。これ…続きを読む

  • 西田亮介

    社会学者/日本大学危機管理学部教授、東京工業大学特任教授

    見解過去にも辞任を表明することで支持率が高まったことがある。この間の内閣支持率、自民党支持率の超低迷の責…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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