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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説党大会での田村委員長の「結語」は、大山奈々子・神奈川県議に対するパワハラです。「誠実さを欠く」「節度を欠く」などという大山氏への批判は、人格攻撃。共産党は人権の擁護を訴えているだけに、言行不一致と批判されても仕方ないでしょう。 このように私が書くと、党指導部に忠実な党員からは「反共」攻撃だと、SNS上で叩かれることでしょう。しかし、党の健全な発展を願うならば、諫言することも必要ではないでしょうか。事実に基づく批判を「攻撃」とみなしているようだと、どんどん共産党は孤立し、党勢も衰退するでしょう。 党大会では、内田裕・福岡県委員長が「こんな連中に負けるわけにはいかない」と発言しました。安倍元総理の「あんな人たちに負けるわけにはいかない」よりも、言葉が汚い。 この状況で、なぜ「市民と野党の共闘」を推進してきた学者らが、共産党に苦言を呈さないのか、とても不思議です。共産党への忖度でしょうか。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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