解説私も西田さんが亡くなった日に、ヤフーニュースエキスパートで、中国のウェイボーで西田さんの追悼をする人が多いという記事を書きました。西田さんは井上靖原作の日中合作映画『敦煌』(1988年)で朱王礼を、日本テレビのドラマ『西遊記』(1978年)で猪八戒を演じて大人気となり、中国にゆかりがありました。また、中国ではネットでNHK 大河ドラマを視聴している人が多いため、それを取り上げている人、『ドクターX』の蛭間院長を悼んでいる人も多かったです。 芸能人の方々の追悼を読むと、西田さんは裏方のスタッフにも分け隔てなく優しかった、とありますが、こうした日本人らしい温かさ、目線の低さも、中国の人々を惹きつけた魅力だったと感じます。私は、個人的には『池中玄太80キロ』が、いちばん心に残っています。本当に残念。改めて、お悔やみ申し上げます。
コメンテータープロフィール
なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「日本のなかの中国」「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」（日経プレミア）、「中国人のお金の使い道」（ＰＨＰ新書）、「中国人は見ている。」「日本の『中国人』社会」「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」「中国人エリートは日本人をこう見る」（以上、日経プレミア）、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか？」「中国人エリートは日本をめざす」（以上、中央公論新社）、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」（以上、プレジデント社）など多数。主に中国を取材。
