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中井彰人

中井彰人

認証済み

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

見解西友の株主は、かつてのウォルマートから、85%が不動産ファンドKKRへと移っており、ウォルマートが日本から撤退する過程で、地域毎に分割して事業を他の事業会社等に売却していくための経過措置として、ファンドが保有していると理解している。西友は、北海道の他にも首都圏、九州、長野、東北などいくつかの地域に店勢圏が分かれており、一括で買い取る事業者がいないために、ファンドが地域毎に様々な買い手候補と交渉して、全体で最高値を実現することが目的となる。その方向性の中で、北海道については、双方が合意に至ったものと推察される。従って、他のエリアについても今後も、順次、合意に至った部分からエグジットしていくということであり、同様の売却が進んでいくことになるのだろう。西友の業績回復が報じられていたが、これは売値がつけられるようになった、ということを意味しているのだろう。

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コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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