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中井彰人

中井彰人

認証済み

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

報告

見解食品スーパーの事業環境は、①価格転嫁の難しさ、②冷凍冷蔵装置の多さからくる電気代高騰の影響大、③労働集約的オペレーションにとって人手不足、人件費高騰、といったいわば3重苦の状態にあり、厳しい収益環境に置かれている。こうした中、大手スーパーは、プロセスセンター、セントラルキッチンの活用、DX化、など大きな設備投資によって生産性を上げる方向でビジネスモデルを転換しようとしている。特に人手不足の問題が顕在化したことで、人海戦術とチーム力で対抗してきた中小スーパーの作戦がうまく機能しなくなりつつある。これまでのようなゲリラ戦で大手と対抗することが難しくなってくることは明らかであり、事業承継という問題を考えた場合、こうした選択をする企業が増えてくることが予想される。

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コメンテータープロフィール

中井彰人

株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト

みずほ銀行産業調査部で 小売・流通アナリストに10年以上従事。2016年同行を退職後、中小企業診断士として独立、開業。同時に、慶應藤沢イノベーションビレッジでベンチャー支援活動を開始。並行して、流通関連での執筆活動を継続し、TV出演、新聞、雑誌などへの寄稿、コメント提供、講演活動などを実施中。2016年よりITmediaビジネスオンライン「小売流通アナリストの視点」、2021年よりビジネス+IT「流通戦国時代を読み解く」 を連載中2020年よりYahoo!公式コメンテーター。2021年8月「図解即戦力 小売業界」(技術評論社)を発刊。

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