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永濱利廣

永濱利廣認証済み

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第一生命経済研究所首席エコノミスト

報告

見解市場予想が前期比年率+2.1%でしたので、市場予想上振れとなります。 需要項目別に見ても、マイナス寄与はむしろマイナスだと需要の強さを示す民間在庫投資の減少と輸入の増加のみで、それ以外はいずれもプラス寄与となっています。 このため、4-6月期の限界的な実質GDPの戻りは懸念されるほど弱くなかったと言えるでしょう。 ただ、前年同期比を見ると▲0.8%と依然としてマイナスとなっています。 となると、政府は今年度の経済成長率見通しを+0.9%としていますが、第1四半期時点で前年比マイナスとなっていることからすれば、相当効果的な補正予算等でGDPを押し上げない限り、見通し達成は困難と言えるでしょう。

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  • 馬渕磨理子

    経済アナリスト

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  • 小林真一郎

    三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

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コメンテータープロフィール

永濱利廣

第一生命経済研究所首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、第一生命保険入社。1998年日本経済研究センター出向、2000年より第一生命経済研究所経済調査部、2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了、2016年より現職。あしぎん総合研究所客員研究員、跡見学園女子大学マネジメント学部非常勤講師を兼務。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。専門は経済統計、マクロ経済分析。著作に「経済危機はいつまで続くか」(平凡社新書)、「MMTとケインズ経済学」(ビジネス教育出版社)等。

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