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小林真一郎

小林真一郎認証済み

認証済み

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

報告

解説堅調な伸びであり、景気が足踏み状態を抜け出し、緩やかな持ち直しに転じたことを裏付ける結果です。中でも個人消費が5四半期ぶりに増加し、増加幅も前期比+1.0%と大きめの伸びとなり、全体をけん引しました。ただし、認証不正で停止していた自動車の生産再開によって販売が増加した効果が大きい点には注意が必要です。 今後も緩やかなペースながらプラス成長は維持される見込みですが、そのためには個人消費の増加が続くかどうかが最大のポイントです。①物価高への懸念、②株安・南海トラフ地震への警戒感、③酷暑・大雨などの天候不順がマイナス要因であるものの、①春闘の高い賃上げ率の浸透、②夏のボーナス支給額の増加、③定額減税によって可処分所得が順調に増加しています。このため、個人消費の増加が続き、景気の持ち直し基調は維持される見込みです。一方、海外経済の先行きが不透明であることや、人手不足による供給制約が懸念材料です。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 永濱利廣

    第一生命経済研究所首席エコノミスト

    見解市場予想が前期比年率+2.1%でしたので、市場予想上振れとなります。 需要項目別に見ても、マイナス寄…続きを読む

  • 馬渕磨理子

    経済アナリスト

    補足GDPが市場予想を上回る3.1%増となった。個人消費は5期ぶりにプラス、設備投資も強い内容になったこ…続きを読む

コメンテータープロフィール

小林真一郎

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部 主席研究員

1990年3月一橋大学社会学部卒、同年4月日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。外資系資産運用会社勤務を経て1999年12月三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。以来マクロ経済/金融調査を専門に担当し、現在は国内経済統括を担当。東京外国語大学非常勤講師(2003年度~2011年度)、参議院客員調査員(2005年9月~)。BSテレ東「日経プラス9」・日経CNBC「昼エクスプレス」レギュラーコメンテーター、NHK、民放テレビ各局への出演、日本経済新聞など有力紙、専門誌への寄稿多数。ESPフォーキャスト調査、2018年度/2020年度/2021年度優秀フォーキャスター。

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