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村野将

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米ハドソン研究所研究員

報告

補足米軍の早期警戒衛星は、世界中で行われるミサイル発射活動をほぼ全て観察・記録していますから、これまで中国が公表してこなかった内陸部に向けての試験発射も捉えられてはいます。他方、今回の発射は異例の太平洋側に向けての発射ということで、少なくとも米国と(着弾予定地点の南に位置する)豪州に対しては事前通告があったようです。 また現時点の公開情報では明らかではありませんが、DF-41は現状3発の核弾頭を搭載しうるICBMだとみられています。発射したミサイルは1発だったとして、計何発の模擬弾頭を搭載していたのか、落下予定海域に中国の目標観測艦がいたのかどうかが続報が気になるところです(米国の多弾頭ICBM実験では、電子データを採るための模擬弾頭と、摩耗や海面衝突時の物理的データなどを採るための模擬弾頭を別々に=2つ以上搭載する場合がある)。

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  • JSF

    JSF認証済み

    認証済み

    軍事/生き物ライター

    解説中国軍はICBMの発射を普段は内陸から内陸に向けて行っているので(高めに打ち上げるややロフテッド軌道…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。 【近著】 -ブラッド・ロバーツ(監訳・解説)「正しい核戦略とは何か」(勁草書房、2022年) -峯村健司他(共著)「ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界」(幻冬舎新書、2022年) -森本敏、高橋杉雄他(共著)「新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛」(並木書房、 2020年9月)

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