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村野将

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米ハドソン研究所研究員

報告

解説日米韓首脳会談は、ギクシャクしつづけてきた日韓関係を米国が繋ぎ止め、安定的な3カ国協力の素地を維持し続けることを目的として発足しました。記事にもあるように、2023年の第1回開催から、最低年1回の実施を想定していますが、これがいつまで続けられるかが注目点です。 もっとも、日米韓の「首脳」が毎年顔を合わせることは決まっていても、2年続けて「同じ首脳」が揃うことは当分ないでしょう。初回はバイデン・尹・岸田でしたが、第2回はバイデン・尹・石破。2025年の第3回には米国大統領が確実に変わります。2026年まで日本の石破政権が続いていれば、第3〜4回と同じ顔が続けて揃う可能性がありますが、2027年には韓国の大統領選があり、第5回はまた違う顔ぶれになるでしょう。しかしそれでよいのです。これは「首脳」が誰であろうと、日米韓のトップが毎年会うことを定式化したことに意味があるのです。

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  • 白鳥浩

    白鳥浩認証済み

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説石破首相にとってみれば、この日米間の参加国の首脳会談における、安全保障問題こそがもっとも取り組みたい…続きを読む

コメンテータープロフィール

岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。 【近著】 -ブラッド・ロバーツ(監訳・解説)「正しい核戦略とは何か」(勁草書房、2022年) -峯村健司他(共著)「ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界」(幻冬舎新書、2022年) -森本敏、高橋杉雄他(共著)「新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛」(並木書房、 2020年9月)

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