見解欧州、中東、アジアと世界中で戦争や戦争の火種が燻っている中で、西側におけるリソース不足が深刻になってきています。これまで日米は「(かつて共同開発した)SM-3ブロック2Aの次に、協力できそうなネタはないかなぁ」と悠長なことを言っていましたが、現場の声に耳を傾ければ、すでに足りていない部品や装備品、弾薬は大量にあるのです。DICASは、将来の脅威に備える中長期的な事業だけでなく、今まさに現場が必要としている需要に応える必要があり、「数」と「スピード」が鍵となります。最大の課題は、両国の各軍が共通の兵站管理ツールを持っていないという点です。誰が、何を、いつまでに、どれだけ求めているか。そこに送るための備蓄は、どの企業が何週間で作れるのか。こうしたことを一元的に把握するシステムがないのです。サプライチェーンの共通化を進める上で、異なる兵站ツールを連接するソフトウェアの開発が必須となります。
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コメンテータープロフィール
岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。 【近著】 -ブラッド・ロバーツ(監訳・解説)「正しい核戦略とは何か」(勁草書房、2022年) -峯村健司他(共著)「ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界」(幻冬舎新書、2022年) -森本敏、高橋杉雄他(共著)「新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛」(並木書房、 2020年9月)
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