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村野将

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米ハドソン研究所研究員

報告

見解私は核抑止を専門分野の一つにしていますが、同時に日本が原爆被害の実態を後世に、世界に語り継いでいくことは必要かつ重要であると考えています。その点、この活動に尽力してきた方々には敬意を表します。 しかしながら、日本政府の役割は安易な核廃絶論に同調し、被爆者の溜飲を下げることではなく、こうした方々も含めて日本全体の安全を守ることにあります。私は核共有がその最善策であるとは思いませんが、日本は世界で最も厳しい安全保障環境におかれている以上、拡大抑止の強化(=米国の核抑止力の強化)は急務です。 「米国に気兼ねしている状況ではない」との認識は、日本や西側世界が置かれている安全保障環境の厳しさを正確に反映したものとは言えません。米国が核抑止を必要としているからそれに気を使っているのではなく、我々こそが核抑止力を必要としている当事者なのです。

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コメンテータープロフィール

岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち、2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に、日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は、日米の安全保障政策、核・ミサイル防衛政策、抑止論など。 【近著】 -ブラッド・ロバーツ(監訳・解説)「正しい核戦略とは何か」(勁草書房、2022年) -峯村健司他(共著)「ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界」(幻冬舎新書、2022年) -森本敏、高橋杉雄他(共著)「新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛」(並木書房、 2020年9月)

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