退任の阪神・岡田監督「ひっどいなあ、最後の最後に」最後まで苦言止まらず「同じことばっかり」「信じられへん」
「JERA CSセ・ファーストS・第2戦、阪神3-10DeNA」(13日、甲子園球場) 【写真】なぜか口癖の言葉まで! スタンドに掲げられた岡田監督へのメッセージ 阪神は2連敗で敗退が決まった。退任が発表されていた岡田監督にとって、まさかの大敗でラストゲームとなった。 初回に森下のソロで先制したが、二回に先発・高橋が4失点。七回には村上らが崩れ、一挙6点を失った。 敗退が決定すると、岡田監督は表情を変えず、すぐにベンチ裏へ。甲子園のファンは岡田監督の現役時代の応援歌を大合唱し、岡田コールも巻き起こった。涙を流す女性ファンの姿や、「岡田監督ありがとう」の横断幕もあった。 試合後、岡田監督は「え?ひっどいなあ。最後の最後に」と大敗に苦笑い。三回に捕手・梅野を交代したことについて「普通やったら使わんけど。最後やからのう。昨日もそうやけど、なあ。同じことばっかり。最後まで。初球ばっかり」と悔しさをにじませ、苦言を呈した。 2年間を振り返り、心残りを問われると「全然、何もないよ。何でよ?日本一までになったのに。順番間違えただけや。1年目に成し遂げたからおかしくなってもうた。それだけのことや。言うてるやん、できすぎやって」と言い切った。 今季、シーズンを通して苦しんだ打線について「キャンプのミーティングから言うてる。全っ然、打てへんな。ファーストストライクをな。中野なんか。今でも打たん。勘違い、1年間やで。信じられん。相手がストライク入らへんと思ってるのかなあ。ほんま分からん。そんなフォアボールなんて選べへんで」と首をひねった。 阪神を強く思うからこその苦言。この2年間で褒められる選手を問われると、「いない、いない。まだまだの選手ばっかりやん」ときっぱり。「尻すぼみのチームになってしまった。去年がいきすぎてしまった。継続の能力もなかった。もうちょっと俺は伸びしろあるかと思ったけどな」と猛ゲキを飛ばしまくり、最後の会見を終えた。 また、球団は岡田監督の体調が優れないことを理由に、退任会見を行わないと説明。球団を通じて、岡田監督のファンに向けたコメントも発表された。 「阪神タイガースファンのみなさま2年間、たくさんのご声援を賜りありがとうございました。本日の試合をもって監督としての任を終えますが、今後も違った形で阪神タイガースの繁栄のために、務めを果たして参りたいと思います。本来であれば、メディアを通じてファンの皆さまへの感謝をお伝えしたかったところですが。コメントの形での発信となることをご容赦ください。2年間本当にありがとうございました」