見解味の素スタジアムで実際に川島永嗣選手にこのコメントを聞きましたが、長友佑都選手との14年ぶりのJ1対戦を感慨深く受け止めている様子でした。長谷部誠・岡崎慎司という長年の盟友が今季限りで引退し、2010・2014・2018年W杯を共闘した現役選手がどんどん減っている中、彼らが揃ってピッチに立つことは大いに意義のあること。川島選手は「年齢は関係ない」と強調していましたが、ハイレベルな経験を持つ2人が世界基準を還元してくれることは、Jリーグの発展・成長にもつながると思います。この日の川島選手の一挙手一投足を見ていても、要所要所で磐田守備陣に声をかけ、攻め込まれている状況でも的確な指示を出すなど、ピッチ上にいるだけで頼もしい存在なのは確か。「まだまだ満足していない」という言葉通り、彼は貪欲に高みを追い求めていくはず。さらなる躍動に期待を寄せたいものです。
コメンテータープロフィール
１９６７年長野県松本市生まれ。千葉大学法経学部卒業後、業界紙、夕刊紙記者を経て、９４年からフリーに。日本代表は非公開練習でもせっせと通って選手のコメントを取り、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは94年アメリカ大会から7回連続で現地へ赴いた。近年は他の競技や環境・インフラなどの取材も手掛ける。
