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森井昌克

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神戸大学 名誉教授

報告

見解DDoS攻撃の容易性とその影響力の大きさから面白半分に行っている可能性も捨てきれません。12月に京都でのスポーツジムへのDDoS攻撃、それに中学生による犯行で代行サービスの存在とその利用の容易さが明らかになったからです。JALを除いて、一連の攻撃はほぼ同一犯、すくなくとも銀行に関しては同一で、他行に関しても同一の攻撃を行っていると考えるべきでしょう。一部の銀行が同一の攻撃に関して脆弱で被害があらわになったと考えるべきかと思われます。昔は例えばゲーム会社へのDDoS攻撃を行うことを予告して、金品を目的とした脅迫が行われました。今回のドコモへの攻撃に関して脅迫が行われている、もしくはこれから行われる可能性もあります。いずれにしても、間違いなく、他業種も含めてこれからDDoS攻撃を利用した脅迫が起こってくることでしょう。十分その被害が認知されましたから。

コメンテータープロフィール

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。

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